電波


韓国では長距離攻撃用空対地ミサイル(SLAM-ER)の導入に伴い、民生で使っている周波数帯を誘導電波用に空けることになったようだ。

アメリカ製のSLAM-ERが使用している周波数帯は、既に韓国では移動体通信用の周波数に使っていたものだった。SLAM-ERを改修するのはコストがかかるし、韓国独自仕様のSLAM-ERが出来てしまうと、米軍が韓国軍のSLAM-ERの状況を管理し難いから、韓国がSLAM-ER用に民生の電波を調整する形になったそうだ。

航空自衛隊で使用している爆弾は、既に一部は精密誘導爆弾になっていて、これの誘導電波は民生用とは重なっていないが、もっと大量に使うようになったり、韓国みたいにSLAM-ER導入となると、周波数帯も大きく取る必要があるだろう。

日韓が使う周波数帯を、米軍も共用するということであれば、周波数帯の確保は手段を選ばず最優先で行わなければならない。米軍様の意向であれば、どんだけ無駄金を使おうが、国民の負担になろうが、おかまいなしで電波を空けなければいけない。

日本がなぜ地デジの導入に執心しているのかは、地デジ導入によって空くVHFの周波数帯を何に使うつもりなのかで理由が分りそうな気がする。テレビ地上波がVHFからUHFに全部移ったあとは、VHFは移動体通信用に割り振るという予定になっているが、このなかに軍事用途が入ってくるのかどうかが気になる。

VHFの周波数は、今のところ精密誘導爆弾、SLAM-ERの使用周波数にかかってはいないが、VHFにスライドすることによって他の周波数を空けるということも有るので、軍事用途の周波数確保のためにやっていてもおかしくはない。

戦時に電波の使用が制限されるのは、情報統制という意味もあるが、軍用に使う周波数帯を広く確保するためでもある。
使用している周波数を敵に特定されると、傍受されたり妨害されたりと、何かと不都合なので、平時には軍用には使っていない周波数帯まで拡張して、敵に特定され難くする。

強引な地デジ推進の動機付け、軍事以外に何か他に多大な負担を強いてでも推進する理由はあるのだろうか。ゼネコン利権みたいなのはあるのかも知れないが。